強迫性障害で長期入院したらどのような治療法をするのか?
強迫性障害の症状が酷くて入院したらどのような治療法をするのか?
また本当にそれで治すことができるのか?についてお話していきたいと想います.
私は過去に8年間強迫性障害に苦しめられていた時期がありましたが、長期入院はしてありません。
しかし強迫性障害に関して情報発信をしていく中で、実際に長期入院の経験がある方からメッセージをもらいました。
その方から許可をいただき、話を聞きながら、「強迫性障害の長期入院」について記事を書いて見ました。
まずは安静にする
入院というのは病院に入ったらいますぐ治療を始めます!
ということはあまりありません。(もしかしたらその病院によって方針が異なる場合があります)
症状が酷いから入院するのですが、まずは病院での生活に慣れてもらうために安静にする期間は必要なのです。
強迫性障害は身体になにかしたら欠陥や回復させるべきケガがあるというわけではないですよね。
肉体的な疲労は寝ることで回復することができますが精神的な疲れは寝ることだけではそれを取り除く事はできません。
なので最初はゆっくりと病院での生活に慣れてもらいそこから具体的な克服法にうつって行きます。
慣れない環境でいきなりの治療はストレスと緊張を感じることが多いので
安静にすることも必要なのですよ!
治療の開始
安静期を経てから、治療にうつるのですが、主な治療法は
- 行動認知
- 暴露治療法
これらのふたつのうちのどれかですね。(病院の方針により異なる場合があります)
並行して薬物治療がされます。
強迫性障害は囚われの病気であるために
その囚われを取り除くことが求められるのですが心の負担にならないように治療に掛ける時間は最初は短いのが普通です。
また朝と夜に精神を安定させる薬を服用することがありますので、上記の2つの治療法に薬物治療も付け加えます!このように強迫性障害を治すために1日が使われて行くような感じですね。
-
入院中に処方される薬
- フルボキサミン(商品名:デプロメール、ルボックス)
- パロキセチン(商品名:パキシルCR、パキシル)
- スタシロプラム(商品名:レクサプロ)
- セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)
社会復帰準備期間
強迫性障害は改善していってもすぐには退院することはできません
社会に出るとまた症状がぶり返してしまうことがありますし入院中では感じることがない刺激が多くありますからね。
そのためには少しずつ入院する前の生活に戻すための努力が必要ですよね。
入院中は身体を動かすことが少ないので自分が思った以上に体力が低下しているはずなので一定時間、散歩等で気分をリフレッシュするとともに
体力を取り戻すようにすることがベストでしょう!
入院期間を長くしないために
入院するとなると気になるのは退院です。
これは人によって様々ですが、人によっては1年以上入院することもありますし転院を繰り返してしまう人もいます。
そのためしっかりと症状を抑えるとともに、入院する前にいつまでに退院するんだ!というような計画をしっかりと立てておくべきです。
目標を決めることで逆算して今日はなにをするべきなのか?を決めることができるからです。
計画を立てるだけでも強迫性障害の治療に役に立つはずですからね。
全員が良く成るとは限らない
強迫性障害は身体ではなく心の疾患です。
心の調子の善し悪しは簡単には数値化することができないために、良く成っているのか、悪化しているのかを具体的に証明することは残念ですができません。
また苦しんでいる人の症状やその期間によって治療の辛さの変わってきます。
ここで覚えおいて欲しいのは
入院すれば必ず良く成る!ということはありません
確かに医者や看護師さんは治療するにあたって心理的に辛い思いをしようないにサポートはしてくれますが、病院で行われるような、暴露、行動治療法は心に大きな負担をかけなくてはならないのです。
なので病院を脱走する人もいますし、症状が悪化したまま過ごし、退院される方もいます。
入院することで懸かる治療も、失われる時間も多いためにまずは私が強迫性障害を克服した方法を実践してみたら
実際に入院するかを決めた方がいいですよ!
最近のコメント